人間は受精した瞬間に男女の性別が確定します。
染色体がXXであれば女性、XYであれば、男性です。
この遺伝子レベルで定まっている肉体の性別に対し、精神的にはそれと一致しないことが特徴で、最近ようやく日本の社会でも認識されつつある障害です。
日本では現在性同一性障害を持つ人が2200人から7000人程度いると思われていますが、この数の幅には、人に言えずに悩み、隠している人が存在することからきているのでしょう。
性同一性障害は、早ければ、物心ついたころから気付き始めます。
最初は、「なんとなくおかしい」と言った違和感を感じ始めるのですが、その違和感がなんなのか分かってきたとき、非常に悩むようになり、それに気付かない親からは、「もっと男(女)らしくしなさい」など注意され、ますます悩みます。
思春期になり、異性を意識始めたり、男女別の制服を着ることに嫌悪感を抱き、また、心とは裏腹に、心の性とは反対の体へと成長していくことに、精神的に苦痛を感じるようになります。
このころになって、初めて親に相談する人もいるようです。
性同一性障害とは、社会的にも認知が進んでいる現在、精神的治療、ホルモン投与による治療など、治療法がいろいろ確立されてきてはいますが、ホルモン投与の治療などはまだ、医療保険が適用されていないため、非常に高額な治療になります。
今現在、性同一性障害を持つ人に対して、ホルモン療法の健康保険適用の声が高まっています。
まだまだ社会的にも医学的にもこれから進歩していく必要があるのが現実です。